以前のインストールファイルが残っていると、MATLAB の起動や新規インストール時に問題を引き起こす可能性があります。その場合は、クリーンインストールを実施します。
クリーンインストールを行うには、次のステップに従います。
- MATLAB のアンインストール
- インストールフォルダーの手動削除(Windows のみ)
- ユーザー環境情報の削除
- MathWorks インストーラーの削除
- 再インストール
以下のページに従ってアンインストールを実施してから、デスクトップ上のショートカットを削除します。
※ Windows マシンでアンインストーラーが見つからないか、アンインストール中にエラーが発生する場合は、こちら をご参照ください。
2. インストールフォルダーの手動削除(Windows のみ)
以下の場所から、対象リリースに関連するフォルダーを削除します。
※ 注:この場所に MATLAB インストールフォルダーが存在しない場合は、所属先の IT 部門等に連絡し、MATLAB インストールフォルダーを確認してください。
3. ユーザー環境情報の削除
(1) OS の種類にしたがって、以下のフォルダーへアクセスします。
Windows:
ファイルエクスプローラーウィンドウ( [Windows] キー + [E] キー)を起動してアドレス バーに以下のように入力し、 [Enter] キーを押下します。
現在サインインしているユーザーアカウントの「Roaming」フォルダーが開くので、その中の MathWorks\MATLAB フォルダーへ移動します。
※「Roaming」フォルダーへの別のアクセス方法として、「ファイル名を指定して実行」( [Windows] キー + [R] キー)を起動し、入力欄に「%appdata%」と入力して [Enter] キーを押下することもできます。
mac OS:
Dock 上の Finder をクリックし、「移動」>「フォルダへ移動」を選択して、以下のパスへ移動します。
R2016b 以降
~/Library/Application Support/MathWorks/MATLAB
R2016a 以前
Linux/UNIX:
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。
(ターミナルは通常、アプリケーションまたはユーティリティにあります。)
(2) MATLAB のリリースに対応するフォルダーの名前を変更し、新しいフォルダーを作成します。
R2022a の場合、「R2022a」フォルダーを「R2022a_old」のように変更します。
その後、「R2022a」という名前の空のフォルダーを作成します。
空のフォルダーを作成することは、MATLAB が以前のリリースから基本設定情報を引き継ぐことを防ぎます。
※ 注:
・管理者が他のユーザーに対してこの作業を実施する場合、該当ユーザーのディレクトリから行う必要があります。
・対象のリリースに対応する「R20XXx_licenses」のような名前のフォルダーがある場合は削除します。(例:「R2022a_licenses」)
4. MathWorks インストーラーの削除
以前ダウンロードした MathWorks インストーラーをダウンロードフォルダーから削除します。このフォルダーのデフォルトの場所は以下の通りです。(ブラウザの設定により変わることがあります。)
Windows:
C:\Users\%username%\Downloads
mac OS:
Dock 上の Finder をクリックし、「移動」>「ダウンロード」を選択します。
Linux/UNIX:
上記のフォルダー内には、MATLAB のリリースごとに以下のような名前の実行ファイルとフォルダーがあるので、その両方を削除します。(「R20XXx」は、MATLAB のリリースを示します。)
matlab_R20XXx_win64.exe(例:matlab_R2022a_win64.exe)
_temp_matlab_R20XXx_win64(例:_temp_matlab_R2022a_win64)
5. 再インストール
以下のページに従ってインストールを実施します。
上記により問題が解決しない場合は、セキュリティソフトなどのサードパーティーソフトウェアがインストールを妨げていることが考えられます。これを回避するには、以下の対応を検討してください。
- 所属先の IT 部門へ相談し、セキュリティソフトを一時的に無効にする。
- 他のインターネット回線を使用または別のマシンにインストールする。
- セーフモードでマシンを起動し、サードパーティーソフトウェアが起動しないようにする。